孫と母。
何ということでしょう。
私には孫が5人。娘の女の子3人。息子に男の子と女の子と一人ずつ計2人。
思いもよらず、この10年で5人である。
うれしいやら、驚くやら。
娘には本当に孫の出産で、ぼろぼろにされた。
なんといっても、母がおざなりになってしまったのだ。
母の認知症が進み、私は娘と孫の世話で忙しく、母のところへ訪問することができず、どんどん認知症が進んでいったと思う。
もう一人、だれか頼れる人がいたら、と思うが、致し方ない。
私は、下着メーカーの代理店もしていて、その忙しさと言ったら、半端ではなかった。
ある日何とか母のところを訪れた時、部屋は荒れ果てて、6畳ほどの寝室の布団は弾きっぱなしで、その横には、読みかけの新聞が、大量にこ積み上げげられていた。
使った後のティッシュやら、食べかけのくだものや、ご飯やら、足の踏み場もなくて、
母はこの鉾の中で生活していたのかとショックすぎて、声もなかった。
多分認知症が徐々に進んでいて、本人には、散らかった感覚はすでになかったのだろうと思われる。
冷蔵庫は期限切れの食品がほとんどで、台所の下の物入には、大量の砂糖とこれまた大量のビニール袋が入れるところもないほど詰められていた。
母の認知症に気が付いたのは、本当は、ずっと以前からで、
ある日、ポンと、家の権利書が廊下に転がっていたのが決定打になった。
近くの病院で紹介状をもらい、大学病院の検査では、かなり進んでいると言われた。
それから、慌てて介護認定をしてもらい、近くの病院が運営する病院のデイサービスに通っていた。
それで、一応は安心していた。
しかし、事件は、私の安心の裏で、少しずつ進行していた。
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