零戦
今日も母は頑張っていた。
口腔ケアで口の中が大量出血していて、口の周りだけ濡れたティッシュで拭ってきた。
唾液も飲み込みづらいので、血が貯まってしまうのだろう。
ときどき、つらそうな顔をする。
ひょっとして、つらいのだろうかと心配になる。
両ほほを手で挟んで、大丈夫だよ。とうちゃんも兄ちゃんもまってる。私もその内行くからね。と耳元で話したら、静かに目を閉じた。
今、終戦記念日当日にゼロ戦最後の出撃した方の事をテレビで見た。
いつも思うのだけれど、今政権をにぎっているのは、当時戦争の中心または、指揮した人間が多いのではないだろうか?
おめおめと敵国につかまって裁判まで受けている当時の東条英機ほか、大臣級の人間たち。
国民には捕虜になるぐらいなら自決せよ。と命令しておきながら、敵国の裁判にかかり、絞首刑になったのはまだ良いほうで、無罪になり、ちゃっかり子孫まで残した恥さらしともいうべき輩もいる。多くの無垢な若者を抹殺しておきながら、いったいどんな気持ちで、子供を作ったのだろうか。
驚くべきは、その子孫がまだ、政権の中枢にのさばっているということである。
親から、国民は無知で無能で、戦争で踏みにじられたことなどすぐに忘れてしまう。
そう教えられたとしか思えない昨今の政治家たち。
昔のように国民は文盲ではなく、私のようなおばちゃんでもパソコンを扱えます。
なめんなよ!!!