腱引き。

今日は腱引きに行ってきた。

私の命綱。

6年前、本当にいろんなことのあった年。

母の介護施設への入所。

代理店からの降格。

人生の節目の年であった。

この年に生きていく上で必要な腱引きに逢った。

もう、くたくたで、股関節は痛み、ぎっくり腰で、月に一度は寝込み、母は心ならずも入所して、心も折れかけていた。

ビルから飛び降りることも妄想していたりして、能天気な娘は次々と孫を立て続けに出産して、気が狂いそうであった。

そんなとき、ジプシーのようにインターネットを探していたら、ここに行き当たったのだった。

腱引きにかよいだしてから、徐々に症状は落ち着いて、今は、3週間に一度通っているだけで、疲れも痛みも取れている。本当にありがたいことである。

そういえば、あの時、龍にも出会うことができた。

観海寺温泉の露天風呂に一人で大の字になって、プカリと浮かんでいるときであった。

青空の半分が、白い雲と半分ずつ縦にわれて、右の雲のなかから、まるで、アニメのようにシュッシュッとひげ、耳まで裂けたくち、ぎろりとにらんだ目玉が現れたではないか。

空いっぱいに現れた時はいったい何なのかわからず、ゆっくりと全体をみまわして、空いっぱいの龍の顔であることに気が付いた。

恐怖と、疑問で頭がいっぱいになった時、女給さんの声で、我に返った。

おっくさーん!!大丈夫ですかぁ???

はーい!  大丈夫でーす!

と、叫んで、再びそらを見上げると、龍はすっかり消えて、元ののーんびりした青空に戻っていた。。。。